【転職】転職に対する意識の変化
- 2021.09.13
- 転職

著者は15年ほど前に初の転職を経験しているが、転職に関する意識と環境は時代とともに大きく変わってきたのと、業界によっても大きく変わっていると感じています。
自身の経験を交えて、時代の流れと業界の軸で、転職に関する意識の違いを説明したいと思います。
15年前Sierの場合(2006年頃)
15年前に私が在籍していたのが、某大手Sier。詳しくは”【自己紹介】その1 Sier時代”を参照お願いします。
当時、終始雇用の意識も色濃く残っている時代、Sierと言えども転職はまだ一般的ではありませんでした。
年に1人くらいは辞めていくが、キャリアアップというのは聞いたことがなく、殆どが体調を崩したり、メンタルを病んだり、そこまで行かずとも仕事が嫌になって辞める(私はこれ)というパターンでした。
ハッキリ言って、仕事が合わなかった場合、残っても辞めても地獄という感じでした。
正直なところ、精神的にも肉体的にも元気なまま辞めれたのは幸運だと思いました。
自身としては、会社を嫌で辞めており、ポジティブではなかったものの、結果的に退職を決意でき、中途の多い会社に入社できたのは、人生の大きな転機となりました。
15年前のメガベンチャーの場合(2006年頃)
15年ほど前に転職したのがメガベンチャーでした。詳しくは”【自己紹介】その2 メガベンチャー時代”を参照お願いします。
当時のメガベンチャーでは、打って変わって中途メンバーが中心。
創業10年程度だったということもあり、中途が中心で、新卒も当時で最近取り始めたと言う状況でした。
前職ではまともに転職していくメンバーはほぼ居なかったのに、どこからこんなに集まってきたのか。。。
聞くと、やはり前職は自分のようにSierとかメーカー系とかから来た人が殆どでした。
日本中から自分みたいなのが集まってきたのだろうと推測(多分私と違ってポジティブに)。
転職して出ていくメンバーもぼちぼち多かったですが、基本的にはより良い給与を求めてのキャリアアップだったり、起業するだったりポジティブに転職している人が殆どでした。
同じ時代に、業種が違うだけでこんなに考え方が違うのかと驚いたもんでした。
5年前のメガベンチャーの場合(2016年頃)
メガベンチャーには8年ほど在籍していたため、新卒で入って転職していく社員も多く見守ってきました。
殆どは給与に不満を持ってより給与水準の高い会社に転職するパターンでした(当時特にDとかGとかオンラインゲーム会社が高待遇だった)。
特に頭が良くて優秀なやつは、きっちり3年程度働いて、経験と実績を積んで計画的に転職したりしていたり。
自分の新卒の頃に比べると、業界も時代も違うせいか、若者の転職に関する意識が非常に高いことに感心しました。
さらに、驚いたことは、役員や本部長クラスの社員の転職者も多かったことです。
転職先は似たような会社の役員、ベンチャーの役員、ベンチャーの一般社員、メーカーの部長なんてのもありました。
それなりの役職と待遇を得ながらも、他にやりたいことやチャンスがあれば、積極的に転職をしていくと言う点で、優秀な人ほど待遇以上にやりがいを求めていると感じました。
現在メーカーの場合(2021年頃)
現在では、日本全体の雇用形態が変化したこともあり、メーカーでもそれなりに転職は増えていました。
ただし、中途組と新卒組の間では、転職に対する考え方に大きな壁を感じました。
中途組は言うまでもなく、転職を経験してるので転職に対してポジティブ。自分のキャリアに合わないと思ったり、よりチャンスがあれば積極的に転職を選択していました。
問題なのは新卒組。
大きく分けて、Manger以上のベテラン層と10年程度の中堅層に分けて説明します。
Manager以上の場合
新卒から入社してManager以上の役職についたメンバーだと殆ど転職していく社員がいませんでした。
年功序列が文化が色濃く、Manger以上は大体40代になってからと言うのもあり、基本的にポジションにしがみついて最後まで逃げ切ると言うスタイルが一般的に見えました。
正直、定年が近づいて世代なら逃げ切りも可能であるが、40代では早期退職制なんかも日本の大企業で広がっている中危険だと感じました。
外に出ても通用する経験を積んでいれば良いが、そうでなければいざとなった時に地獄を見そうです。
新卒10年目くらいの場合
長く安定した大企業で働いてるせいもあってか、外に出ようと言う意識が全くなく、経験的にも社内の仕組みに最適化されてたり、同じ業務のみを長年経験したりと、早々に意識を変えないと外に出れなくなるようなメンバーも多かったと思います。
特にひどい事例だと、新卒から同じ仕事をずっとしていて、他の業務にアサインできなくなっており、社内で無職状態になってしまってるメンバーもいました。
現代の終身雇用が無くなろうとしている時代、こういった事例が働く上での最大のリスクではないかと思いました。
結論
時代や業界によって転職への意識は大きく違っているように感じました。
しかしながら、終身雇用が崩壊しようとしている現代、転職へ前向きに意識を変えていくことは必須だと思います。
転職経験がなく転職が怖いと感じているエンジニアがいましたら、本ブログを読んで少しでも意識を変えていただければ嬉しく思います。
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