【転職】20代の転職のポイント

2021.11.12
転職

現在、エンジニアとって転職は当たり前となっておりますが、20代、30代、40代とそれぞれ年齢ごとに企業から求められるものも変わりますし、企業を選ぶ上で重要となるポイントも変わってきます。

筆者は20代、30代、40代でそれぞれで転職経験がありますが、過去の経験からまずは20代の転職におけるポイントについて説明したいと思います。

1. ポテンシャル採用
2. キャリアの基礎を身につける時期
3. まとめ

ポテンシャル採用

一般的には20代の転職は、新卒採用にも近く、ある程度ポテンシャルを見ての採用となります。特に20代前半だと第二新卒とも呼ばれています。もちろん、過去の経験や保持しているスキルも見られますが、それ以上に今後の成長の可能性が採用における判断のポイントとなってきます。

特定のアプリや言語、クラウドなどの知見を身につけるのも重要ですが、それ以上に論理思考、コミュニケーション能力、学ぶ姿勢など、基礎となる能力をしっかりと身につけることが重要となります。

面接においても、「この人であれば入社してからもしっかりと成長性して、将来会社を支える人材になってくれるだろう」と思って思えるように、ポテンシャルの高さをアピールすることが重要となってきます。

私も過去に新卒採用、中途採用の面接官を経験してきましたが、新卒採用はもちろん、中途採用であっても若い志望者であれば、今現在できることよりも、地頭の良さやコミュニケーション能力、自ら学び成長するマインドといったポイントを重点的に判断するようにしていました。

また、私自身も20代の際、大手Sierから、Webサービスを手がけるメガベンチャーに入社しましたが、Webサービスの開発も運用も全く未経験でしたが、エンジニアとしての基礎能力を認められ、すんなりと転職ができました。

以上、ポテンシャルが重視される20代は非常にチャンスのある年代と言えます。年を重ねるごとに、未経験の業種や職種へのチャレンジは難しくなっていきますが、20代の若いうちであればポテンシャルさえあれば、未経験の業種や職種への転職が非常に容易だからです。極端な話、営業からエンジニア、エンジニアから営業といった転身も20代であれば可能です。

キャリアの基礎を身につける時期

先に説明の通り、20代は仕事を選ぶ上でチャンスのある年代です。逆を言うと、チャンスのある20代の内に、ある程度自身のキャリアを明確にし、そのキャリアを目指すために必要な経験とスキルを積んでおく必要があります。

エンジニアが20代で身につけるべきスキルについては”【キャリア】エンジニアが20代で身につけるべきこと”でも説明していますので、よければご一読ください。

新卒入社前にキャリアが明確になっており、必要な経験やスキルが身につけられるようであれば、しっかり腰を据えて働くことをお勧めしますが、もしそうでないのであれば早めに転職を検討することをお勧めします。

ダラダラと会社に残り30代を過ぎてしまうと、新しい業種や職種へのチャレンジが難しくなり、いざ自身の目指すべきキャリアがはっきとし新しいチャレンジをしたいと思っても、手遅れとなってしまうリスクがあるからです。

比較的容易に転職が可能な20代の内に、キャリアの方向性を決め、それを達成するために必要な経験とスキルを積むことができる会社に転職することが非常に重要となります。

私が過去に所属していたメガベンチャーは、基本的には内製開発で、運用しているサービスは日本トップクラスのシェアのものばかりでとなり、日本トップクラスのユーザーを持つサービスの設計、実装、運用が経験できる、若手エンジニアが成長するには非常に良い環境でした。

新卒で入社してきたエンジニアの中には、非常に優秀かつキャリアをしっかりメンバーも多く、そういったメンバーは3年から5年程度、しっかりとエンジニアとしての経験を積み、その後より年収の高い会社や、コンサル、メーカー、中には自身で起業など、自身のキャリアを本格的に達成すべく、計画的に転職していました。

逆の話として、過去に所属していた大手メーカーにいた際の話ですが、この会社は先に説明したメガベンチャーに比べてもかなり給与水準の高い会社でしたが、ICTメインの会社でなかったため、基本開発は外注、若いうちはある程度実装経験を積ませるものは、その後はPMやベンダーコントロールがメインでした。そんな中で、将来エンジニアとしてキャリアを目指す意識の高い新卒エンジニアも何人かおりましたが、そのうち私のチームメンバーだった2名は、若手のうちに十分な設計実装経験が積めないことに不安を感じ、年収が下がるのを覚悟で実装経験の積める会社に転職していきました。もちろん、業務上は困るものの、本人のキャリア的には大賛成だったため、上司として背中を押してあげました。

また、私自身20代はSierとメガベンチャーにおりましたが、Sierでは高品質な製品を設計開発するための基礎能力、メガベンチャーでは顧客向けの大規模ユーザーを抱えるWebサービスの設計、実装、運用と、幅広いエンジニア経験を積んだことで、30代になってからもキャリアの選択肢を多く持つことができました。