【転職】面接の心得
- 2021.09.20
- 転職
転職をする上で最も重要となってくるのが面接です。
特に慣れてない方だと苦手意識を持っている方も多い方と思います。
こちらの記事では、著者が応募者、採用担当者双方を務めた経験から、面接において注意するべき心得について説明したいと思います。
面接の目的
まずは、面接が何のために実施されるのか、目的を理解することが重要です。
以下の投稿にて、転職自体の目的、考え方を記載していますので、よければこちらの”【転職】転職はマッチング”も事前に参照ください。
転職における面接の目的は大きく以下の2つとなります。
- 企業が応募者のスキルや経験、人柄等が募集ポジションや会社ににマッチするか確認する。
- 応募者が募集ポジションや会社が自身のキャリアにマッチするか確認する。
ここで重要なのは、面接を通過することが目的ではなく、双方の期待が一致しているか確認することが目的ということです。目的を達成するために重要となるのは、双方それぞれ、自分たちのことを正確に伝えることです。
また、面接に呼ばれている時点で、書類選考には通っていることになりますので、基本的に企業としては応募者のスキルや経験がある程度マッチしていると考えているはずです。
その上で、企業が面接で確認したいことは、職務経歴書では伝えられない、以下のような内容となります。
基本的な能力(コミュニケーションや論理思考)、スキルや経験の詳細や、応募者の人柄・キャリア思考となります。
- 基本的な能力(コミュニケーションや論理思考)
- スキルや経験の詳細
- 応募者の人柄・キャリア思考
これらをの事項を、正確かつ好意的に伝えるための心得を、説明していきたいと思います。
基本的な能力(コミュニケーションや論理思考)
まず、面接において一番大事なのが基本的な能力となります。
なぜなら、これらのコミュニケーション能力や論理思考は職務経歴書から読み取るのは難しく、ほぼ面接のみで判断される内容だからです。
面接は自身を正確に伝えることが重要とお伝えしましたが、こればかりは一発勝負で練習をしておかないと正確に伝えることもできなくなってしまうので、事前にしっかりと練習して挑むことをおすすめします。自信のない方はエージェントを活用するのがおすすめです。
基本的なことなのですが、面接官の質問に対して的確な回答ができているか、コミュニケーションが適切にできてるか、こういった点が面接全体を通してチェックされています。
面接官が複数いる場合、質問者以外もこう言った点はチェックしております。特に人事担当が参加している場合、彼らは場数を踏んでいる面接のエキスパートなので、厳しくチェックされている思ったほうが良いでしょう。
質問に対して的確な回答をする
こちらは、日常の業務においても非常に重要な点となります。例えば、ステークスホルダーやクライアントとの打ち合わせで質問を受けることは非常に多くあります。面接での質問の受け答えを見ることで、応募者が入社後に関係者との打ち合わせで適切なコミュニケーションを取れそうか、容易に想像がついてしまいます。
対策としては、非常にシンプルですが、まずは最初に質問に対しての明確な回答を伝え、その後で理由や補足を述べるというやり方を徹底しましょう。
以下、質問と回答例を記載します。
よく面接をしていて多いのが、話したいことが先走って話がグダグタだになってしまうパターンです。こういった方は、非常に情熱を持っており、とにかく自分がなぜこれを大事にするか、こう言った事をやりたいかと熱く語りかけてくれるのですが、情熱が先行して一向に結論ができて来ず、最終的に何が言いたいのかよく分からなくなってしまいます。仕事に情熱を持っているというのは、一つの評価できるポイントなので、非常に残念なパターンです。
適切なコミュニケーションとる
こちらも、日常業務においても重要な点です。
単純な言葉遣いから、話の内容、話している時の雰囲気まで、全体を通して印象を見れます。
言葉遣いについては、難しことはないと思いますが、適切な敬語が使えていれば問題ありません。こらはポジションにもよりますが、ICTエンジニアであれば事細かに言葉遣いが見られるということはなく、最低限不快感を与えない言葉遣いができていれば問題ないでしょう。
話の内容ですが、こちらも難しいことはなく、面接官や同僚など、相手を悪く言ったり、貶めるような発言は極力控えるよう気をつけることが大事です。例えば、過去の失敗経験などを問われ、どうしても同僚の失敗の話などをしなければいけない場合は、言葉遣いを気をつけるようにしましょう。
良い例:私の担当プロジェクトで遅延が発生してしまいました。直接的な原因としては、他のエンジアの方が担当した部分で発生した不具合です。
最後は、雰囲気についてです。こちらは本人の性格にもよる部分なので、難しい部分ですが、まずは不快に思われないことが重要です。面接官が不快に感じる例としては、明らかにやる気が見られない、攻撃的である、などが挙げられます。言葉遣い以外でも、面接中に欠伸をしたり足を組んでるとか、前のめりで話だすなど、体全体に現れてきますので、注意が必要です。
ただし、こちらもエンジニア採用の場合は、事細かに見られるということはありません。例えば、面接官の質問に対して、つい腕を組んでしまったり、頭を抑えてしまったりというのも、回答を一生懸命考えてくれているという姿勢が見えれば、特に不快に感じることがありません。
面接官に対して、感謝と礼節の気持ちを持って挑めば、自然と態度にも現れてくるかと思います。
スキルや経験の詳細
面接においては、職務経歴書からは読み取れないスキルや経験の詳細を深掘って聞かれます。
当日聞かれて慌てないよう、事前に想定問答を用意したり、正確に自身の情報を伝えられるように準備しておくことが重要です。
スキルについて
エンジニア採用においては、利用可能なパブリッククラウド、Webアプリケーション、言語など、技術面でのマッチングは非常に重要となってきます。基本的に聞かれるポイントとしては、どのような工程を担当したか、どのレベルで使えるかという点です。
例えば、職務経歴書に以下の記載があったとします。
・プロジェクト人員:5名
・アーキテクチャ:AWS+LAMP(PHP)
・自身の役割:担当エンジニア
・負荷分散は設計に盛り込まれているか?そうであれば自身で担当したか?
・セキュリティで考慮した点は何か?自身で担当したか?
・クライアントサイドでJavaScriptは利用したか?していればフレームワークは?自身で実装したか?
・SQL DBのテーブル設計は担当したか?
・試験行程は担当したか?担当していれば試験設計まで担当しているか?
・技術選定は自身で行ったのか?
採用ポジションにもよって観点が変わりますが、ざっとあげただけでこれだけ質問が出てきます。
特に言語に対して、実装可否はよく聞かれる質問だと思いますので、正確な回答ができるよう準備しておきましょう。
繰り返しになりますが、面接では自身の情報を正確に伝えることが重要です、できないこと、経験のないことはハッキリと伝えることが重要です。その上で補足できる情報があれば補足するのが良いでしょう。
例えば、先程の一つ目の質問に対しての回答例です。
経験について
経験については、スキル以外の部分で、過去の業務への取り組み方などを中心に見られます。
質問例としては、よく聞かれるものですが、以下のようなものがあります。
・業務において失敗したことがありますか?その事例とどのように解決したかを教えてください。
・業務において成功したことはありますか?その事例とその要因を教えてください。
・過去に特に苦労した経験があれば教えてください。
これらの質問からは、基本的に自身で主体的に課題解決に取り組んできたか、成功体験があれば再現性のあるものかという事をみられています。
過去の業務の中で少ならからず、こういった経験は積んでいると思いますので、いくつか具体的なエピソードをピックアップして、事前に準備しておく必要があります。
応募者の人柄やキャリア思考
基本的な能力やスキル経験がマッチしていることがわかった後は、最終的に応募者の人柄やキャリア志向がその職場や会社に合っているかをみられます。
いずれも、重要なポイントになりますが、応募する会社や採用ポジションの組織に回答を合わせ過ぎてしまうと、入社後にアンマッチが発生してしまいますので、自分らしさを正確に伝えることが重要となります。
こちらについては、現場の社員と人事担当が出てくる場合で見られる観点が違いますの、注意が必要です。
現場社員の場合
基本的には、入社後の組織で上手くやっていけそうかという点を見られます。
ますので、ある程度は合わせつつも、自身の芯となる部分については、偽らずに正確に話すのが良いと思います。
人柄については、単純に既存のメンバーに合いそうかという点を見られます。職場によって、温厚な性格が求められたり、バチバチと競争心を持っている事を求められたりとさまざまです。
キャリア志向については、さまざまな軸がありますが、例えばエンジニアとして入社した後、PMのポジションへのキャリアアップを求める職場に対して、スペシャリストとして実装を極めたいと言っても完全にアンマッチとなります。
人事担当の場合
こちらは最近では少なくなりましたが、大企業などでは未だに後半の面接で人事部長などが出てきて最終判断を下すことがあります。そこまでいかないにしても、大抵の場合は人事担当が同席することが一般的です。
こういった場合、人事担当が特に見ている点としては、会社の文化に候補者が合っているかという点です。
例えばソニーであれば「自由闊達な文化」を重視しており、組織の方針に従いますといった思考だと、マイナスに見られる可能性があります。
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