【転職】年収交渉の仕方

【転職】年収交渉の仕方

転職をする上で重要となるのが年収交渉です。転職で年収を上げたいものの、やり方がわからない、そのような交渉して悪印象を持たれないか心配だといった方も多いかと思います。今回は一般的な年収交渉のタイミングややり方について説明したいと思います。

タイミング

転職活動において、希望年収の話をするタイミングは複数回あります。希望年収の話を伝えるタイミングについて説明します。

希望年収を話す伝えるタイミング
・エージェントとの事前相談(エージェントを活用する場合)
・書類審査
・面接
・内定後

エージェントとの事前相談時

まず一番最初に希望年収の話をするタイミングがエージェントとの事前相談時です。希望年収は転職における重要項目の一つですので、エージェントとの最初の面談の際に必ず聞かれます。転職経験が豊富な場合は、事前に想定しておくと良いですが、経験が少なく肌感が掴めないといった方は、エージェントに相談してみるのが良いでしょう。

エージェントは日頃から転職の支援を行っているプロです。あなたの経歴と現在の年収をお伝えすれば、どの程度が妥当かアドバイスをしてくれます。もちろん、最終的に希望年収を決めるのは自身となりますので、エージェントからのアドバイスを踏まえた上で、最終的には自身でしっかりと決めましょう

書類審査

一般的な履歴書で希望年収を伝える場合は、御社希望に従うと記載するのが一般的です。書面では細かいニュアンスを伝えるのは難しく、エージェントや面接を通して直接伝えた方が説明しやすいためです。
しかしながら、最近では独自の入力フォームやフォーマットを用意している企業も多く、そうなってくると入力が必須となります。この場合、企業として早めに希望年収を聞いておきたいという意思の表れですので、臆せずに自身の決めた希望年収を記載しましょう

面接

面接の際にもかなりの確率で希望年収を聞かれます。特に人事が面接に参加している場合は、面接の最後に人事的な質問として聞かれることが多いです。私の直近の転職活動でも、数社受けて全ての会社の面接でこの質問を受けました。

また、同社で複数回の面接がある場合、再度質問ですがという形で聞かれることが多いです。この場合、基本的には毎回数値が変わらないように注意しましょう。ただし、その会社の志望順位が面接を通して高くなり、どうしても入社したいと考えている場合は、その旨を素直に伝えるのも効果的です。

内定後

最後に年収の話をするのが内定後となります。内定をもらうと、オファーレターという形で年収が提示されます。納得のいく年収が提示されている場合は、そのまま受諾すれば良いですが、そうでなかった場合、交渉が可能となります

ここはエージェントの腕の見せ所となります。うまく転職活動が進んで、複数社から内定が出ている場合、他社を引き合いに出して交渉することも可能となります。エージェントを活用して、納得の年収が提示してもらうまで交渉をトライして見ましょう。

がめつい人間だと思われると心配になるかと思いますが、転職活動において年収は重要な項目です。自身が提示した希望に届いていないのであれば、交渉をするのは当たりまです。また、基本内定後であれば、内定を撤回されることはよほどのことがなければありませんので、少なくとも一度は交渉してみるのが良いでしょう。

私の過去の経験でも、基本的には同時に複数の内定が得られるよう転職活動を進めております。一例として、2社の内定をいただいたことがありましたが、先に給与水準の高い会社から内定をもらえたため、エージェントが本命の会社と年収交渉を行なってくれ、最終的に本命の会社から同水準の給与条件を引き出していただき、無事本命の会社の内定を受諾しました。

希望年収の決め方

転職活動をする際に、事前に希望年収を決めておくことは重要です。先の項目でも説明しましたが、経験豊富な転職エージェントのサポートを受けることが好ましいです。

希望年収を決める上での、一般的な観点について説明したいと思います。

希望年収の観点
・現年収
・自身の市場価値
・自身の希望

現年収

こちらは昔ながらの考え方となり、今後は減っていくとは思いますが、実態としては依然として年収の判断に使われることが多い観点となります

昔ながらの考え方というところで、一点補足しておくと、近年、外資系企業ではジョブ型雇用が一般的で、日本の企業でも取り入れる会社が増えてきております。ジョブ型雇用の考え方では、報酬は本人の実力ではなく、任せるポジションと業務難易度によって給与が決まるというのが一般的なので、本来であれば、前職の年収など関係ないというのが本質となります

以上、今後は減っていくことが想定されるものの、実態としては転職先での年収の判断軸となる重要な項目です。もし計画的に転職を行うならば、極力前年度の年収が最大値となるタイミングで転職活動をするのがおすすめです。また、会社によっては前年度の年収ではなく、現在の年収想定を聞いてくることもあるので、その場合、昇格等で基本給が上がったタイミングもおすすめです。

自分の市場価値

希望年収を決める上で、最も本質的な観点が自身の市場価値となります。これは前職や転職先の企業の給与水準に関わらず、客観的な判断軸となるからです。

自身で決めるのは、なかなか難しいところですが、以下のような決め方が良いでしょう。

市場価値の判断
・エージェントの判断
・転職サイトでのオファーの内容や数から推測
・年収チェックサービスを活用

私の場合は、上記を組み合わせて総合的に判断します。最近では、流行りのエンジニアの年収を自動で査定するWebサービスを使って見ましたが、現職にほぼ近い年収が出たため、非常に驚きました。
たまたまかも知れませんが、参考情報としては良いかと思います。

自身の希望

最後に重要となるのは自身の希望です。これは、人それぞれ重視している人もそうでない人もいますが、重視している場合は非常に重要な観点です。

例えば、子供が産まれてより高年収を望みたい、現職が自身の市場価値に合った報酬を出してくれないなど、理由はさまざまですが、希望年収の理由は面接でも聞かれますので、その際の回答の一つとしてしっかり整理しておくことが重要です。

転職おいて自身が何を重要視するか、しっかりと整理した上で判断しましょう。

まとめ

年収は転職を行う上で非常に重要な検討項目となります。
こちらでは年収交渉のタイミングや希望年収の決め方など、いくつかノウハウを説明しましたが、最終的に年収をどこまで重要視するのか、どの程度の年収を最低条件にするのか、決めるのは自身となります。
最終的に後悔のない転職となるよう、自身の意思でしっかりと考えて決めることが重要です。