【転職】面接で良い印象を与える回答例 その1

【転職】面接で良い印象を与える回答例 その1

今回は筆者が過去に採用を行なってきた中で、この人は良いなと良い印象を受けた回答例について紹介したいと思います。

転職において面接とは、企業からすると応募者が求人ポジションにスキル・経験的にマッチするか、募集部門で上手くやれそうか、会社の文化にマッチしそうかといったことを確認する大事な場です。

特に大事になるのが、スキル・経験がマッチングしているかで、その他の事項についてはこれらがマッチした上で追加で確認する事項となります。スキル・経験については、基本的には職務経歴書などで事前に確認が完了しているので、面接の場では一歩踏み込んだ内容を確認されます。

スキルや経験について質問される際に、筆者がこいつは出来ると感じた事例について紹介したいと思います。

要約と見解

面接において、企業側から会社全体や募集ポジションについての説明が行われることが一般的です。その際、まずは自身の希望にマッチしているかよく話を聞くことが大事ですが、プラスして聞いて理解した内容を要約しつつ自身の見解を話すことで、説明内容をしっかり理解していることと、また面接官が説明した会社の事業や技術などの内容に対して深い知見を持っていることを印象付けることができます。

具体的な例について、以下に挙げたいと思います。

説明と回答例1
・説明例
該当部門では、会社の主力製品である医療機器に対し、事前の準備や利用後のレポート作成などを支援するシステムを開発しています。

・回答例
なるほど、会社として医療機器の提供だけでなく、医療現場におけるワークフロー全体を支援しているということですね。機器の差別化が難しい中、ICTでの付加価値は非常に重要だと私も考えています。

説明と回答例2
・説明例
利用技術としてはAWSのLambadaやDyanamoDBといったサービスを主に利用しています。

・回答例
なるほど、サーバレスアーキテクチャを採用しているのですね。私は過去にリアルなサーバを管理していた経験があり、サーバレスアーキテクチャの運用上のメリットは身に染みて感じておりました。

以上のように、会社の事業や技術的説明に対して、一歩踏み込んだ要約と、自身の見解、さらには自身の過去の経験も交えると、面接官に対して大きなアピールができます

もちろんこういった返しができるかは、ケースバイケースですが、チャンスがあれば積極的に意見を返していくことをお勧めします。

質問に対する適切な回答

これは当たり前ではありますが、面接官からの質問に対して、適切かつ明確に回答ができているかというのは、全ての質問においてチェックされています。

特に、難しい質問をされた場合など、焦って回答せずに、一度質問の内容を再確認するなど冷静に対応しましょう。

面接全般において、これが徹底できているだけで、ロジカルかつ地頭が良い人間だと、評価を得ることができます。

いくつか具体的なテクニックを挙げたいと思います。

結論を先に述べる

これも仕事において当たり前のことですが、質問を受けたらまずは結論を回答しましょう。その回答の理由や背景など、話したいことは多くあると思いますが、まずは結論を述べた上で補足説明を行うことが大事です。

以下、質問と回答例を紹介したいと思います。

結論を先に述べる回答例
・質問例
あなたの強みはなんですか?

・回答例
人材育成能力です。私は過去に5年ほどマネージャーの経験を積んでおり、その際にはメンバー全員と1on1を実施するなど、特に人材育成に力を入れてしました。実績として・・・

ファクトを明確にする

質問に対して、回答を行う際に、ファクトを明確に語ることが重要です。質問に対して、過去の経験などから事実として回答できる内容もあれば、自身の見解や仮説で回答が必要になる内容もあります。

そうなった時に、どこがファクトで、どこが見解なのか、明確に回答することで、ロジカルな人間であると印象付けることが出来ます

ファクトを明確にする回答例
・質問例
本ポジションでは20名程度のプロジェクトをマネジメントしてもらうことになりますが、あなたにそれが出来ますでしょうか?

・回答例
出来ると考えております。まず事実として、私は過去に30人規模のプロジェクトを多数マネジメントした経験があるので、規模的には十分対応可能だと考えます。今回担当する分野については経験がないという不安要素はありますが、過去に〇〇という分野を担当したことはあり、内容としては近いことから、十分キャッチアップできると考えております。

まとめ

面接においては、ちょっとした気を使うことで、面接官に対して大きく印象を与えることが出来ます。面接の回数も時間も限られている中、直接アピールする時間は非常に貴重となりますので、出来るだけ短時間で良い印象を持ってもらうために、ちょっとした気遣いやアピールを行うことをお勧めします。

今回紹介した回答例はごく一部ですので、今後も継続して紹介していこうと思います。