【転職】エンジニアが転職活動を始めるまでの流れ
- 2021.10.18
- 転職
エンジニアにとって転職は当たり前な時代となりましたが、闇雲に転職を繰り返すのは理想をキャリアを形成する上でもお勧めしません。しっかり自身の理想のキャリアを描き、そこに向かって逆算して次に転職すべきかを検討することが重要です。
今回は、転職したいと思ってから、実際に活動を始めるまでに検討すべきことの流れについて説明したいと思います。
転職活動全体については”【転職】エンジニアが転職するまでの流れ 応募編”でも説明していますので、よければご参照ください。
理想のキャリアについて考える
まずは、自身のキャリアのゴールとなる理想のキャリアを考えましょう。ゴールを明確することで、そこに向かうための手段、今後自身が身につけるべき経験やスキルが明確になります。
理想のキャリアは自身のやりたいことと社会からの需要の両方のバランスを考えて決める必要があります。理想のキャリアの考え方については”【キャリア】理想のキャリア“でも説明していますので、よければご参照ください。
私の事例を挙げさせていただくと、少しふわっとしておりますが、以下のようになります。
私自身、ICTで社会貢献したいと言う思いがあり、マネージャーとしてマネジメントの規模を広げていくよりも、常に一線で活躍したいと考えております。現代であればDXを推進できる人材が目指す理想であり、それが実現できるポジションについております。
転職すべきか考える
ゴールである理想のキャリアが整理できたら、次は転職をすべきかを考える必要があります。理想のキャリアを目指す上で、転職のみが手段ではなく、現職において身につけられる経験やスキルが残っている可能性があります。詳しくは”【キャリア】会社を辞めたくなったら“でも説明していますので、よければ参照ください。
しっかりとゴールを見据えた上で、理想のキャリアを目指す上で必要な経験やスキルが現職でも積めないか、冷静に考えてみましょう。本サイトではエンジニアに対して転職を進めているものの、転職自体は非常にエネルギーが必要ですし、リスクが伴うものです。現職で必要な経験、スキルが身につけられるのであれば、無理に転職する必要はありません。
私自身、過去に転職を検討したものの、現職で積める経験がまだ残っていることから、現職に残る決断をした経験があります。少し説明させていただくと、過去にメーカー企業に所属していた際に、自身の主要業務がPoCから製品化に移行してきたことから、ICT技術での貢献ができなくなってきており、転職を検討したことがありました。その際には実際に勢いで転職活動してしまい、数社から内定まで得ておりました。しかしながら、当時マネージャーへの昇格を控えていた時期であり(年収は大きく変わらず)、冷静にキャリアを考えたときに、大企業でのマネージャー業務というのもなかなか積めるものでもなし、予算管理やグループ規模での人材育成など、今後の業務の幅を広げる上でも経験しておいた方が良いと考えました。以上のことから現職に残ることを決断し、一年ほどマネージャーとしてキャリアを積んだ上で、再度転職を行いました。
再度、転職活動をした際には、マネージャーとしてのキャリアが評価され、新規のDX部門のマネージャーとして内定をいただくことができました。実業務としても予算作成など、前職での経験が大いに役立ちました。
キャリアのストーリーを考える
ゴールである理想のキャリアを決め、そこに向かうために必要なキャリアやスキルが現職で積めないと判断したなら、転職に向けての検討を具体的に考え始めましょう。
こちらについては、転職活動を初めてからエージェントと一緒に考えても良いですが、ある程度転職経験がある方であれば、事前に自身で考えておくことをお勧めします。
”【キャリア】キャリアのストーリーを考える”でもキャリアのストーリーについて説明していますので、詳細についてはこちらを参照ください。
キャリアのストーリーとは、今まで検討した、「キャリアのゴール」、「ゴールを目指す上で必要な経験、キャリア」、「それが現職で積めないと言う結論」に加えて、次に目指すべき会社、業界を加えた、一連のストーリーとなります。
転職の面接にて必ず聞かれるのが、転職理由と志望理由となります。一見当たり前のような質問ですが、これらの質問を通じて、面接官は全体のストーリーに矛盾がないか、志望者のキャリア志向が自社にマッチしているか等、多くのことを判断します。事前にしっかりとキャリアのストーリーを描き、それを自身にしっかり落とし込むことで、面接においてもこれらの質問に自信を持って応えることができます。
私自信、転職活動を行う際には、これらのストーリーを文書に書き起こし、何度も読み込んで自身に落とし込んでから面接に挑むようにしております。志望理由については、会社ごとに多少のカスタマイズは必要ですが、ベースのストーリーができていればそれほど難しくありませんし、もし志望理由を考える中でストーリーに矛盾が出るようであれば、その会社は自身のキャリアにマッチしていないと言うことです。
事前にアンマッチを理解し、応募企業を厳選することも、非常に重要なこととなります。
まとめ
以上、転職活動を始めるまでの流れについて説明しました。エンジニアにとって転職は当たり前の時代となり、理想のキャリアを描く上で転職は非常に有効な手段となります。しかしながら、いきあたりばあったりで転職を繰り返しては、必要な経験やスキルを積むことができず、理想のキャリアを描くことはできなくなってしまいます。
転職したいと考え始めたら、まずは立ち止まって、自身の目指すべきキャリアと現状について考えてみましょう。
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