【転職】エンジニアが転職するまでの流れ 応募編

【転職】エンジニアが転職するまでの流れ 応募編

今回は転職における一般的な流れを紹介したいと思います。
最近はリファラル採用や出戻りなどの方法もありますが、今回は一般的な応募での転職の説明となります。

転職サイトへの登録

こちらは20年前から変わらない方法かと思いますが、転職を思い立ったらまずは転職サイトへの登録を行いましょう。
年代やキャリアによって、おすすめの転職サイトも変わってきますが、そちらはまた別途説明したいと思います。

特に転職したい会社が決まっている場合は、直接応募でも問題ありませんが、そうでない場合はまず情報収集から必要となりますので、転職サイトへの登録が必須となります。

転職サイトに登録しておくと、常に最新の求人情報やオファーが届きますので、すぐに転職する気がなくともサイトに登録しておくのがオススメです。

私も主要な転職サイトは全て登録しており、定期的に職務経歴書を最新にアップデートするようにしています。求人にどういった傾向があるのか常にチェックし、自身の業務経験やスキルに対して需要があるかというのを確認するようにしています。

エージェントへのコンタクト

転職サイトに登録すると、大きく二つ、企業からとエージェントからのメッセージが届きます。
企業からのメッセージから直接応募するのも良いですが、私としてはまずはエージェントへのコンタクトをオススメします。

エージェントを利用するメリット

エージェントを利用するメリットとしては以下の通り。

メリット
・キャリア相談まで対応してくれる。(エージェントによる)
・面接や履歴書の対策を対応してくれる。(エージェントによる)
・自身の嗜好だけではなく、業界の情勢も踏まえた提案をしてくれる。
・面接のスケジュール調整を全て代行してくれる。
・給与交渉を代行してくれる。
・不明点や不安な点が解消するまで、付き合ってくれる。

私自身、最初の転職以外はエージェントを利用していますが、特に利用して良かったと思う点は、自分の頭にはなかった企業を提案してくれた点です。全く興味を持っていない会社を薦められて、最初はどうしたものかと思いましたが、面接で話を聞いてくうちに興味を惹かれ、最終的に入社に至りました。もちろん入社後も、面接で話を聞いた通り、やりがいがあり自身も成長できる業務を経験でき、今でも非常に感謝しております。
もちろん、給与交渉などもしっかり行なってもらい、最終的に納得いく待遇でオファーをもらうこともできました。

エージェントを利用するデメリット

ただし、エージェントによってはデメリットもあります。以下の通り。

デメリット
・興味もなく自身のキャリアにも合わない会社を提案してくる。
・強引に活動を進められる。

エージェントの得る報酬は、内定後に対象者の年収の何割かを、企業から受け取るというの一般的です。
ということは、エージェントとしては志願者に転職してもらわないと報酬が受け取れないということになります。
これはエージェント次第となりますが、成果を出すために興味もなく、キャリアにも合わない会社を大量に進めてきたり、とりあえず応募しちゃいましょうと強引にエントリーさせられたりということが、ごくたまにあります。
大半のエージェントは自身のキャリアを真摯に考えて、志望者の納得いく転職ができるまでしっかりと対応してくれますが、時に成果優先で志望者のことを考えないエージェントもいるので、注意が必要です。

最初の面談の際に、違和感を感じるようなら、別のエージェントを探した方が良いでしょう。

エージェントへのコンタクト方法

続いてエージェントへのコンタクトの方法ですが、エージェントからのコンタクトも大きく二つのパターンがあります。
具体的な特定企業のオファーしてくるパターンと、複数の企業の情報を見せつつ転職支援を申し出るパターンです。
いずれも、問題ありませんが、特にキャリア面談や情報提供からお願いしたい場合は、後者の方が適していると思います。

エージェントからのメッセージには、求人情報や得意とする業界、実績などの情報が記載されていますので、それの情報を見て、自身にマッチしていると感じるエージェントを選びましょう。
エージェントの選び方については、また別の記事で深掘りして説明したいと思います。

具体的なコンタクトの方法は、素直に「現在転職を検討しており、相談に乗ってに乗って欲しい」というメッセージを返却すればOKです。あとは先方から、具体的な面談の日程調整が来るので、日程を決めて面談を行うことになります。

良いエージェントと出会えると、長い付き合いでキャリアを支援し続けてもらえる可能性があります。
良いエージェントとの出会いは転職への必須事項だと思います。

キャリア面談(必要に応じて)

特に転職経験が少ない方の場合、「転職したいけど自身のキャリアに迷いがある」、「具体的にどんな求人が適しているのか分からない」といった課題があるかと思います。
そういった場合は、エージェントにキャリア面談をお願いするのが良いでしょう。
エージェントにコンタクトする際に、その旨も話しておくとスムーズに進むと思います。

エージェントは転職のプロですから、自身のキャリアの整理、求人の動向、適した求人の紹介としっかり対応してくれます。信頼できるエージェントを見つけて、しっかり相談に乗ってもらうことで、次の転職だけでなく、長いキャリア全体の整理にもつながります。

職務経歴書のブラッシュアップ(必要に応じて)

転職に慣れている方は不要かもしれませんが、エージェントによっては職務経歴書のブラッシュアップまで対応してくれるので、必要に応じて活用しましょう。
特に、キャリア面談を行なっている場合は、キャリアも整理されて、自身の経歴の中でも強調したい内容も変わってきていると思います。
自身のキャリア志向に合わせて、職務経歴書をしっかりとブラッシュアップしておきましょう。

これをやっておかないと、いざ面接になった際に、キャリア志向と職務経歴の矛盾をつかれてマイナスとなってしまいます。

自身のキャリア志向、職務経歴、志望動機、これらに一貫性を持たせることは、転職を成功させる上でも重要となりますので、しっかりとエージェントを活用してブラッシュアップしましょう。

求人の選定と応募

ここまでくると、エージェントの方から自身のキャリア志向にあった求人が複数提案されます。
この中から自身の応募したい企業を選定して、実際に書類を応募します。

まずは、しっかりと自身のキャリア志向にあった会社を選定するのが一番重要となりますが、もう一点重要なのが、応募数となります。

応募数を増やしすぎると、書類が通過したときに面接数が増えの対応が大変となります。しかし、逆に少な過ぎると一社も内定が貰えないというリスクに繋がります。

複数社に内定をもらった上で、エージェントに条件を交渉してもらうのが一般的な進め方となりますので、最低二社以上に内定を貰えるよう、応募数を調整しましょう。

最悪、書類通過後に辞退ということも可能なので、迷ったら多めに応募しておくのが良いと思います。

面接練習(必要に応じて)

エージェントによっては面接の練習まで対応してくれるので、必要によって活用すると良いでしょう。
職務経歴書と同様ですが、キャリア面談を行なった場合は、整理したキャリア志向に合わせて受け答えできるよう整理することが重要です。一般的な想定問答の答えを事前に用意、ブラッシュアップして、最終的に自身の言葉でしっかりと語れるよう、繰り返し練習が必要です。

これも繰り返しですが、自身のキャリア志向、職務経歴、志望動機に一貫性がないと、必ず面接で指摘されてマイナスとなります。
一貫性のある内容を整理しておくことが重要となります。

面接

書類が通ると、次は面接となります。最終的に内定のタイミングと自身の転職希望時期が合うように、エージェントにしっかりと調整してもらいましょう。企業によっては、面接の回数が違ってきますので、自身で面接の際に確認、もしくはエージェントに企業の情報を確認して、面接回数も踏まえたうえで日程を調整してもらいましょう。

この辺り、自身で対応すると非常に大変です。エージェント活用の真骨頂となりますので、しっかりと任せてしまいましょう。

面接については、”【転職】面接の心得”でも紹介していますので、よければ参照ください。

ちょっとしたテクニックですが、面接はやればやるほど慣れて精度が上がります
可能であれば、志望順位の高い企業を後ろに持ってくるように調整してもらいましょう。

内定、交渉

面接が通ると、いよいよ内定です。内定から内定受諾の回答期限、一般的には一週間程度となります。

企業からは採用通知が届き、給与や勤務条件などが提示されますので、しっかりと内容を確認しましょう。
不明点がある場合は、遠慮なくエージェントに確認をお願いしましょう。
転職は人生の一代イベントです、悔い残らないように、不明点や不安な点がなくなるまで、しっかりとエージェントに相談しましょう。
必要に応じて、オファー面談や、追加の面談を設定してもらうことも可能です。

待遇に不満がある場合は、エージェントに交渉してもらうことが可能です。
こちらも、遠慮なくこちらの要望を伝えましょう。
固い企業だと提示年収の変更が無理な場合もありますが、先方に評価されていればアップした年収を提示してもらうことも可能です。

私の事例で、以前3社から内定をもらったことがあります。志望順位が2位の会社に対して、素直にその旨と、年収も要因の一つである旨を伝えてもらったところ、年収アップと一時金を追加した再オファーをいただくことができました。

内定後なので、よほどのことがなければ内定を撤回されることはありませんが、やりすぎるとマイナスな印象を持たれるリスクもありますので(入社後に困る)、あくまで自身の素直な気持ち、要望を伝えてもらうことが重要です。

内定受諾

最終的に納得のいくオファーをいただけたら、1社に絞って内定受諾を行います。
これにて、転職活動はひと段落となります。

内定受諾後に断ることも法的には可能ですが、一般的にはマナー違反なのと、企業やエージェントに対して多大なる迷惑をかける行為なので、極力避けるようにしましょう。

事後処理

内定受諾時に、他に内定を貰っていたり、選考が進んでいる場合は、内定及びに選考の辞退を申し出る必要があります。

エージェントを活用している場合は、全てエージェントの方で対応してくれますが、他のエージェントを使っていたり直接企業に応募している場合は、自身で対応が必要となるので、注意が必要です。

このあとは、現職への通知や退職手続きとなりますが、こちらは別記事にまとめたいと思います。