【キャリア】会社を辞めたくなったら
- 2021.09.23
- キャリア
誰にでも働いていれば会社を辞めたくなることは幾度となくあると思います。そうなったら会社を辞める前に一度立ち止まって状況を整理してみましょう。本ブログでは転職を支援しておりますが、行き当たりばったりな転職はおすすめしません。
私もManagerとして、メンバーから退職を含めたキャリア相談をよく受けますが、その際には本人から理由を聞いて話を整理してあげるようにしています。
実際に話を整理する際の考え方を、下記にまとめてみました。
もちろん、会社を辞めたい理由は複雑なことが多く、単純に整理できるものではないこともありますが、大枠の指針として参考にいただければと思います。
また、こちらで整理した内容は、実際に転職活動の際にも、転職の理由として整理が必要になってくる内容ですので、いずれにせよ会社を辞める前にしっかりと整理することをおすすめします。
辞めたい理由はポジティブか?
これは一般的によくいわれることですが、基本的にネガティブな理由で転職というのはおすすめできません。
なぜかというと、ネガティブな理由の場合、同じことが転職先で発生する可能性があり、一度逃げてしまうと今後も乗り越えることが難しいからです。
もちろん、ネガティブな理由のことの中には、家族のことや、自身の健康の問題など、自身の努力ではどうにもならないこともありますので、一概におすすめしないということではありません。その辺りは後半で説明します。
まずは、自身が退職したい理由を一度振り返り、退職したい理由が、ポジティブなものなのか、ネガティブなものなのか一度整理してみましょう。
以下、一般的なポジティブな理由、ネガティブな理由の例を記載します。
・現職で十分な事績を残し、さらに新しい環境に挑戦したいから。
・自身のキャリアを整理した結果、本当にやりたいことが見つかったから。
・人間関係に悩んでおり、不満を抱えているから。
・仕事にプレッシャーを感じ、不満を抱えているから。
・思うように出世できず、不満を抱えているから。
・体調を崩してしまい、業務に支障が出るから。
・仕事のことで悩んでしまい、精神的にも耐えられない状況だから。
・家族が病気になってしまい、介護が必要になってしまったから。
ポジティブな理由の場合、会社で解決できるか?
会社を辞めたい理由がポジティブな場合でも、すぐに辞める決断をせずに、それが社内で実現できないか一度考えてみましょう。
なぜなら、転職には非常に労力が掛かるものですし、もしやりたいことなどがありそれが社内で実現できるる可能性があるならば、社内でチャレンジした方が効率的だからです。年齢にもよりますが、もし若いのであれば一度社内でチャレンジしてから辞めても遅くはありません。せっかく縁があって入社した会社なので、その会社でやれることはしっかりとやっておいた方が、理想のキャリアを目指す上で効率的と言えます。
また、転職活動の際にも、前職で新しいことにチャレンジしたという実績はポジティブに受け取られます。前職での実績を振り返ってみて、アピールできるような経歴や実績が少ない場合は、まずは社内で積極的にチャレンジすることをお勧めします。
転職の理由が、全く新しい業界に挑戦したい、自社では使っていない新しい技術に挑戦したいなど、社内で実現できないものであるならば、すぐに転職活動を始めることをおすすめします。
転職の理由として、ポジティブかつ現職で実現できないものであれば、転職活動の際にも胸を張って転職理由を話すことが出来ますし、理想のキャリアを追い求める上で現職に残ってやりたいことが実現できないのであれば、残るだけ時間の無駄となってしまいます。
ネガティブな理由で、許容可能か?
ネガティブな理由の場合は、基本的に転職をおすすめしませんが、それが許容出来ないものであるならば即時に退職や休職を検討することをおすすめます。
許容できないような理由としては、自身の体調やメンタルを崩してしまったり、家族の病気などで仕事を継続する猶予がない場合です。
自身の体調やメンタルを崩してしまうと、近い将来悪化して休職、酷ければそのまま退職となってしまいます。その後、体調やメンタルを復調させるにも時間がかかりますし、ひどい場合は一生改善しない可能性あります。
そのようなリスクを感じた場合は、すぐに退職や休職の相談をしましょう。まずは、体調、メンタルを回復させることが最優先です。
もちろん、体調やメンタル不良での退職や休職は、転職をする上でもネガティブに捉えられてしまうリスクはあります。しかしながら、最近は多様性を認める風潮が強くなってきていますので、しっかりと身体を休めて回復していることを説明すれば大きな問題にはなりません。むしろ、うまく説明すれば、自身の体調をしっかりと理解して、早い段階で決断したことをポジティブに捉えられるチャンスもあります。
家族の病気などの場合も同様です。一生に関わることですので、家族を最優先に退職、休職などの相談をしましょう。こちらも、しっかりと理由が説明できるのであれば、転職において大きなマイナスとはなりません。
ネガティブな理由で許容可能な場合、社内で解決可能か?
ネガティブな理由で許容可能かつ、社内で解決できる場合は、退職をおすすめしません。
このような事例の場合、仕事が忙しすぎる、人間関係が上手くいかない、仕事がプレッシャー、思うように出世できないなどですが、いずれも自身で解決、上司に働きかけることで改善の可能性があります。
せっかく縁があって入社した会社ですので、自身の描くキャリアを達成するために必要な経験を積むことができる可能性があるのであれば、まずはチャレンジしてみましょう。
特に自身で改善の余地がある場合は、極力自身の力で解決できるようチャレンジをおすすめします。なぜなら、こういった問題は、転職したとしても発生する可能性はあり、転職先でも同じ結果になるリスクがあるからです。一度逃げて退職してしまうと、次回も同じく逃げることになってしまい、無駄に転職を繰り返してしまうことになります。逆に一度チャレンジして解決できた場合、その経験と自身から次回よりスムーズに課題に対処することが出来ます。すなわち大きく成長できるということです。
面接の際にも、「過去に仕事で苦労した経験を教えてください。まだどのように乗り越えたか教えてください。」というのは定番の質問で、どの会社でもほぼ聞かれる内容です。自身で解決した経験を多く持っていれば、面接でも胸を張って質問に答えることが出来ます。
ネガティブな理由があって、それが自身や上司に相談しても解決できないような場合ですが、この場合は致し方ありません。残っていても時間の無駄となってしまうため、転職を検討した方が良いでしょう。ただし、その問題が自身の成長につながるものであるのであれば、ある程度自身の成長のためと割り切って残るのはアリかと思います。遅かれ早かれかも知れませんが。
追加検討 年齢と転職経験の有無について
上記、会社を辞めたくなった際の、考え方の整理方法について述べてきましたが、説明してきた意外にも考慮すべき点が一点あります。
それは、年齢と転職経験についてです。新卒から同じ会社に長く勤めすぎるというのは、しっかりと外部で通用する経験を積めていない場合はリスクと考えられます。転職は特に最初の一回がハードルが高く、年齢が高くなればなるほどそのハードルが高くなるという理由もあります。私としては20代のうちに一度は転職を経験しておいた方が良いと思います。もし経験が一社のみで30前後の年齢に達している場合は、多少ネガティブな理由でも転職をおすすめしています。
過去にManagerとして30代前後のメンバーから転職の相談を受けたことがあります。時期はズレますが、2人から相談を受け、一人は20代で転職して入社したメンバーでもう一人は新卒で入社したメンバーです。
ともにまだ未熟な部分もあり、現職で経験を積むことはプラスだと考えて居ましたが、前者にはもう少し今のポジションで経験を積むことをすすめ、後者の方には転職することについて背中を押してあげました。
実際に、2人は私のすすめた通りに、前者は会社に残り、後者の方は転職しました。
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