【キャリア】年収をアップさせるには

【キャリア】年収をアップさせるには

働く上でお金は非常に重要な要素となります。年収をアップさせるためには、現在のポジションでしっかりと成果を出すことも重要ですが、転職や昇格を見据えて、ある程度計画的に動くことで効率的に年収をアップさせることが可能です。

ある程度大きく年収をアップさせるには、大きく以下の二つの方法があります。

年収を大きく上げる方法
・現職場で昇格する。
・転職する。

現実的に年収を上げ続けるためには、上記の2つを組み合わせていく必要があります。それぞれの方法について、説明していきたいと思います。

現職場で昇格する

まず分かりやすいのが、現職場で昇格するとなります。一般的な企業での職務等級制度については”【キャリア】エンジニアのポジション”で詳しく説明していますので、御一読ください。

「スタッフ層」「プロフェッショナル層」「管理職層」といった形で大きく数回層に別れているのが一般的です。大きく年収を上げるためには、現所属の層で「昇給」するだけでなく次の層へ「昇格」することが重要です

昇格要件を確認する

昇格に関しては必ず人事制度にて要件が記載されています。まずは要件を確認しましょう。どんなに現ポジションで成果を出し続けても、要件を満たせなければ昇格のしようがありません。

よくある昇格の要件について、事例を出させていただきます。

よくある昇格要件
・年齢(何歳以上)・現ポジションでの経験年数(何年以上)
・昇格試験(受験資格に年齢が含まれていることもあり)
・資格(IPAの情報処理技術者試験が一般的)
・TOEIC(何点以上)
・役職ポジションへの登用(リーダー、マネージャー)
・上司からの推薦
・直近の評価(直近1年が標準以上など)

昔ながらの日本企業では、年功序列が基本でしたので、年齢や昇格試験といったものが一般的でしたが、徐々に実力主義に変わりつつある中、要件から撤回する企業が増えてきております。
逆に増えてきているのが、役職ポジションへの登用や上司からの推薦、直近の評価なります。これらの要件では、実力次第で、年齢に関係なく昇格が可能となります。

上司と期待のすり合わせをする

実力主義の企業で、昇格要件が役職ポジションへの登用や上司からの推進の場合、昇格は上司の裁量に大きく左右されます。そのため、上司と双方の期待をしっかりすり合わせておくことが必要です。

まず自身の期待です。しっかりと自身のキャリアプランを整理し、自身がどれくらいのタイミングで、どのポジションに進みたいのかを上司に話しましょう。企業によって上司と話す機会は異なりますが、1on1や期初、期末の目標面談、フィードバック面談があれば、それらのタイミングが良いと思います。
優秀な上司であれば、適正を見てキャリアプランを考えてくれていると思いますが、必ずしも上司の考えるキャリアプランと自身の希望するキャリアプランと一致しているとは限りません。そして上司が優秀でなかった場合、そもそもキャリアのことなど考えてない可能性もあります。
昇格に関わることなので、なかなか口に出しづらいことかもしれませんが、自身の将来をしっかりと整理した上で直近の目標(昇格)を話すのであれば、ネガティブに捉えられる可能性は低いですし、逆にしっかりとキャリアを考えているとポジティブにとられると思います。少なくともManagerの経験がある著者は、このようなメンバーがいればポジティブに捉えます。

次に上司の期待についてです。自身のキャリアプランと希望を説明したのであれば、次に自身がどのような実績、状態になっていれば上司として役職ポジションや昇格を推薦してくれるのか、すり合わせをしましょう。
上司には、メンバーの目標設定とフィードバックを行う義務が最低限ありますので、少なくとも評価については上司としての期待を説明する義務があります。そして昇格は評価の延長にありますので、昇格するために具体的にどうすれば良いか、期待を説明してもらうのもそれほど不自然なことではありません。

頑張る

昇格の要件を確認し、上司との期待のすり合わせもできたならば、あとはその要件と期待を満たすために努力あるのみです。もちろん、簡単なことではありませんが、闇雲に頑張るよりは、要件と期待が明確になっている方が、はるかに効率が良いです。

転職する

年収を大きく上げるもう一つの方法が転職です。転職についても、年収を上げるためにはある程度計画性が必要ですので、説明したいと思います。

転職をする上で考慮が必要なのが、以下の二点です。

転職で年収を上げるために考慮すべき点
・給与水準の高い会社を選ぶ
・自分をより評価してくれる会社を選ぶ

給与水準の高い会社を選ぶ

同じICTエンジニアでも、業界によって大きく給与水準が異なります。細かくは”【キャリア】ICTエンジニアが働く業界”で説明していますので、よければ御一読ください。

例えば、同じマネージャー職でも業界が違えば数百万変わってくることもあります。例えば「20代のうちはある程度やりたいことや経験を重視しつつ、30代で目標とする年収を達成できる会社に転職する」といった感じで、計画的に業界も変えていくことが必要です。

もちろん、高年収の業界であれば、それなりにハードルも上がってきますので、転職できるだけの実力が伴っていることが大前提となります。

自分をより評価してくれる会社を選ぶ

同じICTエンジニアでも、会社や業界が変わればニーズも変わり、能力は同じでも評価が大きく変わってくる可能性があります。先の給与水準の高い会社を選ぶと合わせてですが、最終的に目標の年収を達成するために、自身をより評価してくれる業界を選ぶことが重要となります。

分かりやすい事例を出しますと、例えばWebサービスを提供するメガベンチャーであれば、社内に大規模サービスの設計開発や24365運用ができる優秀なエンジニアは非常に多く、その中でエンジニアとして評価を得るのは非常に難しくなります。しかしながら、最近DXの需要で求人が増えて来ている、非ICT系の企業であれば、先のようなエンジニアは社内では皆無で喉から手が出るほど欲しい人材に変わります。
もう一つの事例は同業他社となります。例えば、ヤフーでヤフオクを担当していたエンジニアであれば、楽天からの需要は非常に高く、高待遇で迎え入れてくれる可能性は高いです。