【転職】面接でのアンマッチ経験

【転職】面接でのアンマッチ経験

近年の転職は、労働人口の減少やICT需要の増加から志望者側の立場も強くなっており、特にエンジニアの転職においては双方が相手を選ぶマッチングの意味合いが強くなっています。詳しくは”【転職】転職はマッチング“でも説明していますので、よければご参照ください。

今回は、筆者が過去に面接で経験したアンマッチの事例を紹介したいと思います。

価値観の違い その1

一つ目は私が過去に日本の大手コンサル会社の面接を受けた時の話です。

まずは私の価値観についてですが、私が過去に所属したメガベンチャーでは全社の方針として徹底的なユーザーファーストを謳っており、私もその会社での経験からシステムを開発する際には、お客様を理解して、お客様の課題をしっかりと解決するといった、ユーザーファーストの価値観を強く持っておりました。これは今でも変わらない、私の大事な価値観の柱となります。

その会社の一次面接に呼ばれた際のことです。面接官として出てきたのは、募集部署の上司の方でしたが、見るからにイケイケな感じで、話口調もかなり強めな方でした。
初めに業務の説明をしてくれたのですが、その中ではユーザーファーストなんて価値観は全くなく、営業利益を如何に上げるかという話に終始していました。特に忘れられないセリフが「顧客の中に飛び込んでって、バタバタ引っ掻き回して商流作って帰ってくんだよ。」と言うものでした。

この時点でやばいと思いましたが、そのまま面接は進み、入社したらやりたいことを聞かれましたが、自身の価値観に従い、「お客様の課題をしっかり解決したい」旨話したところ、鼻で笑われ微妙な空気が流れてしまいました。もちろん商売をやっているので、収益を上げることの重要性は理解していますが、それにしても価値観が合わなすぎると言う印象でした。。。

案の定、1次面接で不採用となりましたが、正直早い段階でアンマッチに気づいて良かったと思っております。

価値観の違い その2

急成長を続ける、中規模な品質コンサル会社の面接を受けた際の話です。

まずは私の嗜好の話ですが、私は自身の責任で事業やビジネスをやりたいと考えており、基本的には事業会社を中心に応募をしておりました。先のコンサルと今回の会社は、エージェントの薦めで受けた会社となります。

その会社の求人は社内で新しい開発手法を支援する部門の立ち上げメンバーの募集でした。当初は興味を持っていなかったものの、そこの部門長の方が面接官で、業務内容を聞くうちに段々と興味が惹かれていきました。その開発手法は、UXなどを用いて開発の全プロセスを通して品質(製品だけでなくビジネス面でも)を上げていくという考え方で、今どきなユーザー志向の開発であり、私の嗜好にも非常にあっていたのでした。

先方の要望にも私のキャリアがマッチしていたようで、一次面接からぜひ来て欲しいといってくれ、とんとん拍子で内定まで進みました。

部門長の方とは相思相愛状態だったものの、唯一気になっていたのが、自社の事業ではなく請負業務であったと言う点です。その不安を払拭するため、オファー面談を設定していただき、現場の従業員の方にも話を聞く機会をいただきました。

その面談が良くなったのです、、、現場の方は面談の中で「人月単価」の話を連発。頑張ればすぐに単価が上がる、単価上がれば給料もすぐ上がるよと。結局のところ、組織の中では下請け根性で人月商売が染み付いており、やはり自身の嗜好とは合わないと言うことが再確認されただけでした。

他に複数社受けた中でも、一番良い待遇を提示してくれており、部門長の方とも意気投合していたものの、残念ながら最終的に内定を辞退することになりました。

得意分野の違い

過去に大手リテール会社のDX部門の面接を受けた時の話です。

私は過去にメーカー企業でPoCを通じた顧客向けサービスや社内効率改善ツールの開発に取り組んでいたことがあり、今回面接を受けた会社でも、同じくPoCにて小さく早い開発、検証で貢献できると考えておりました。

しかしながら、私が面接を受けた部署は、DX部門の中でも社内の古い部門システムの刷新を推進する部門であり、求められていたのは大規模プロジェクトのPMや、CRMシステムの導入経験のあるエンジニアでした。

面接にて大規模プロジェクトのPM経験を聞かれましたが、事前に回答を用意していなかったのと、過去に経験したPJは最大でも数十人月レベルがせいぜいだったので、回答もチグハグな上、先方の期待にも合わない回答となってしまいました。

こちらも残念ながら1次面接で不採用となりましたが、私自身、大規模PJのPMは望んでいなかったので、こちらも早い段階でアンマッチが分かり良かったと思っております。それ以前に、もう少し求人情報を掘り下げてエージェントに確認しておけば良かったと後悔しております。

まとめ

以上、私が過去に面接でアンマッチを感じた事例を3点ほどあげました。冒頭に述べた通り、現代における転職活動はマッチングに近く、企業と志望者双方の希望がマッチングすることが重要です。

今回あげた事例については、特に失敗とは思っておらず、むしろ面接の早い段階でアンマッチを確認できた良い事例だと思っています。

もし可能であれば、応募する前にミスマッチに気付けていれば良かったなと感じております。